先生になった友人と先日話していて、学校教育について考えることがありました。
まずは教員の負担や制度について。先生の大きな負担の1つとなるのがテストや宿題の採点だということでした。電子化の是非については子供の学習そのものの面でも賛否両論ありますが、宿題などを電子化することで担任の先生が時間を割いて丸つけしなくても、アプリ等から宿題の進捗が分かり、さらに親御さんもそのチェックがしやすくなります。結果的に先生が授業の準備をする時間が長くなり、授業の質の向上に繋がります。私はテストも電子化したらいいと思っていたのですが、友人の見解としては、テストの丸つけを先生が行うことで、生徒の回答の癖を把握できるため、0と6の書き分けといった細かい指導がしやすいとのことでした。
教員同士のいじめ問題が注目されていますが、公務員の制度のあり方に疑問を抱いてしまいます。変動の激しい現代において、安定を求めて公務員を志望する人が多いですが、その「安定」というのが問題でもあり、クビにならないから何をしてもいい、頑張らなくても同じ給料がもらえるといった思考になってしまう危険があります。とはいえ、公務員制度を廃止したところで今回のような問題が消えるかというとそうではなく、むしろ人間性のねじれが解消されぬまま教壇に立ってしまう社会の構造、教育のあり方を見直す必要があるように感じます。教員の過重労働も問題視されており、仕事の上でのストレスを、校内という狭いコミュニティで発散させているのかもしれません。
従来の学校建築は、子供や地域に向けた取り組みが多いですが、これからは教員の負担を軽くするという視点も重要でしょう。
真面目になってしまったので最後に猫の画像を。