Steven Holl 「Making Architecture」

建築倉庫の展示を見てきました。 

 

概要

ティーヴン・ホールはコンピューテーショナルデザイン(CAD)でのスタディと同時にドローイングによりアイディアを推敲していく。これは音楽の律動のように、建築のノーテーション(記譜法)となる。

 

作品の解説をするのではなく、設計の軸となる5つの事柄(考える、構築する、都市の中の都市、思索する)を”ドローイングが”説明しているような展示方法でした。

(なので、どのようにして不思議な形態が生まれたかはよく分かりませんでした…)

日本と海外の差なのかは分かりませんが、我々はスタディに言葉をよく使うような気がします(“この課題を解決するためにこのような操作をした”など)。その建物がどのような場所に建っているかというのも重要視しています。

それに対しスティーヴン・ホールの展示には各テーマの導入文しかありませんでしたが、ドローイングにより目指している空間の質は十分伝わってきました。しかし、敷地のコンテクストにはほとんど言及していません。

前者は論理的、後者は感覚的で、どちらの手法も重要とは思いますが、普段前者の手法を主軸に設計しているからか、初期ドローイングがどのような視点から出てきたのかがとても気になってしまいました。

 

f:id:sk_kwri:20191129163623j:image

施工の様子。模型を作っているような建て方です。

f:id:sk_kwri:20191129164236j:image

色彩豊かで、日本にはない感じ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です